大変ご無沙汰しております。
あけましておめでとうございます。
皆様、良いお正月でしたでしょうか。
私は年末東京に観劇に行った足で実家や田舎に帰っておりましたが、
新年早々、家族皆で急性腸炎にかかり、文字通りの寝正月。
そこまで深刻な事態に陥らなかったのですが、とにかくたらふく美味しいものを食べた後に、
ものの見事に皆で床に転がる事態になり、そのあまりの情けなさに母親の笑いが止まらなくなり、
「後年この事態を思い出すためになにか名前をつけよう」
などと言いだし、結果母親によってつけられたのが「2017酉年事始めの変(ニイゼロイチナナ トリドシコトハジメノヘン)」です。
なんつー事始めだと言い合いつつ、これで今年の厄払いは済んだと思いたい。
腹が痛いのに、皆倒れてるwwwと笑いすぎてまた腹が痛いというスタートでありました。
寝ているしかないので、めちゃくちゃテレビを見ました。
あと、本当にひさしぶりにゆっくり本を読みました。
辻村美月さんの「ツナグ」と、
平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」
マチネの終わりにはとても引き込まれた。
年を重ね、キャリアも、人生経験もそれなりに積んできた男女が恋に落ち、その気持ちを抱き続ける様を
とても美しく、しかし綺麗事だけではなく描いたもので、ままならない現実がとてもリアル。
やるせない思いや苦しさや諦め、怒りを孕みながら、それでも相手を想い乞うてしまう気持ちがどこへ行くのか。
最後まで静かに緊張しながら読んでしまった。
〆切本
これ、表紙をめくった瞬間、「殺してください」って文字が目に入ってきて笑うしかない。
辛い時には何度もあの一文を見たい。
実家に帰ったら母親が「読みなさい」と恭しく差し出してくれたんですけど、
もう本当に笑えるし、不思議と元気な気持ちになってくる本です。
今まであまりぴんと来ていなかった作家さんがものすごく愛おしく思えたり、身近に思えたりしてとても素敵です。
もう少し、たくさん本を読む年にしたいなと思いつつ。
実は、年末にブログをと思い、途中まで書いていました。
以下、12月30日にあげるつもりだったブログです。
↓
今年も終わりですね。
夏頃に風邪を引いたとブログで書いているんですが、
あれがうまく完治しないまま嫌な長引き方をして、それに仕事が重なり、
今年後半は自分の体をとにかく騙し騙し、いかにもたせるか、みたいになってしまいました。疲れで背中が荒れる、と聞いたことはあったんですが、
自分ではなったことがなくて(気づいていなかっただけかもしれませんが)、
今回初めて、ふと触った背中がざらりとしていることに気づいたわけです。
友達に見てもらったら
「なんか……毛細血管浮いてる。見てみ」
写メに撮ってくれて、見たら本当に青い毛細血管がぷちぷち背中に浮いてたんですよ。
ぎゃああなにこれ、と青ざめてとりあえずネットで検索したら、
自律神経の乱れなど、肉体疲労で毛細血管が浮いて見えることがあると説明してあって、
とにかくなんかすごく疲れてるってこと?
と、脱力しました。
さすがに危機感を覚えて薬局に駆け込み、ニ○アのボディクリームのちょっと高い方を購入して、とにかく塗りたくったわけです。
CMで見るように風呂上がりにゆったりソファにかけて、
うっとりしっとり大人のリラクシングタイムを楽しみながらお肌に潤いを、
みたいな素敵な感じは一切なく、もうなんていうか気持ちは治療ですよ。
ケア。
治療の気持ちで、とにかく毎日全身塗りたくっていたら、気がつきました。
背中の延長でクリームを塗りたくった腕と足が、しっとりなめらかな肌触りになった!
棚からぼた餅!
(いや、もっと日頃から体の手入れをきちんとしろということなんですけど。
自分の体がいかにひからびていたのか分かるこの感じ)
ありがとうニ○アボディクリームコエンザイム10入り。
コエンザイムが頑張ってくれたのか、そもそもニ○アクリームの持つ力なのかは分からないけど、
ソファに座って腕を優雅に伸ばして、うっとりクリーム塗りたい気持ちになってきた。
アロマオイルとかも焚きたい気持ちになってきた。
形から入るためにキャミワンピ買うべき?
肝心の背中の荒れは、睡眠を日々たっぷり取って食事をきちんとし、
容赦なく塗りまくったニ○アボディクリームのおかげもあって一ヶ月ほどで治まりました。
毛細血管も落ち着いた模様。
自分の背中なのに初めて見る表情にびびりました。
話をした友人たちが一様に見たい見たいと言うので、
私の荒れ果てた背中を何人かが鑑賞するという変な事態も発生しましたが、
やばいね、こりゃやばいわ、と語彙力が著しく低下する衝撃の元、
やっぱり健康が一番だわ、と各々心に誓い合うことができたので良かったんじゃないかと思います。
本当に健康一番。
そんなこんなでサイトが夏以来放置状態で、本当に今更なんですが、
10月に小説ウィングス様でガーディアンズ・ガーディアンの第6回、最終回 前編が掲載されました。
(書き上げてみたら長すぎて前後編にせざるを得ないという、
関係者の皆様には、ひたすらお詫びするしかない事態になってしまいましたが、
こういった形をとっていただき感謝しています)
田倉先生の描かれた美しいカラー表紙、見て頂けましたでしょうか。
毎回、その回のお話に合わせて簡単なイメージをお伝えして表紙を描いて頂いているのですが、
この最終回前後編の表紙絵は、
ヒースとヒエンの距離感、空気感がとても好きなので是非見て頂きたいです。
前にも書いた気がするんですが、絵の中に物語が見えるのが素敵で。
第5回のモノクロ表紙のヒースの顔も凜々しくて好きなので、
あれをなんとか単行本に収録して頂けないだろうかと、担当さんにじわじわお願いしています。
雑誌に掲載されるだけ、というのが本当に勿体ないので。
後編は今度こそ本当に最終回で、2月に出る雑誌で掲載される予定です。
アンケートはがきの感想をありがとうございます。
いつもとても嬉しく拝読し、励みになっています。
ヒースがやっと主人公らしくなってきた、というお言葉には深く頷きつつ笑ってしまいました。(第5回の表紙絵ヒースはまさしくこれ、です)
ヒエンとの関係がどうなるのか、見守ってやってくださいね。
最後までどうぞよろしくお願いします。
今年も(途中ちょっと危うかったですが)元気に年越しできそうで、
ありがたいばかりです。
来年はどんな年になるかなと思いつつ、
既に来年11月に、舞台ダディ・ロング・レッグズ3年ぶりの再演が決まっているので、
今から確約された幸せが待っているという素敵な年なわけです。
ダディ・ロング・レッグズとはなんぞや、と思われた方はこちらの軽く飛んでる感想文をどうぞ。
今から約一年あるので、計画的に貯金できますね!
それから、オーディション募集があった時から密かに楽しみにしていた、
ビリー・エリオットがいよいよやってきますね。
映画リトル・ダンサーのブロードウェイミュージカルの日本版ですが、
オーディションを突破した子たちが一年みっちりしごかれての舞台開幕ということで、
ぜひぜひぜひぜひ観たいんです。
これが夏のお話。
春にはスヌーピーの舞台があって(スヌーピーが想像していた以上の犬感で笑ってしまったんですが、それ以上舞台がどうなるのか想像ができない……)、ちょうどスラブ叙事詩が展示されるミュシャ展と時期が被っているので、
これにはぜひとも行きたいんですが、恐ろしく混むんだろうなあと今から戦々恐々。
昨日、ブロードウェイのRENT20周年記念来日公演を観て、二幕のエンジェルがいってしまったあたりから感情の処理が追いつかなくなって涙腺が壊れた人みたいになって最後までずっと泣きっぱなしで叩きつけ真っ向から挑んでくる熱とエネルギーにあてられてこっちの感情やエネルギーを根こそぎ持って行かれて、最後にはただ光が差す場所に立って泣きすぎて心がすっきりするみたいな状態に陥ったので、今夏上演される日本のRENTもやはり観に行きたいと思いました。
日本版はまた雰囲気が違うみたいなので、それも知りたい。
こうして来年もあっという間に過ぎ去りそうだな。
今年は熊野古道に行く予定だったのが、私の体調不良で直前キャンセルになってしまったので、来年こそはリベンジしたいです。
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ここまでを、たぶん30日に書いていたんです。
東京にRENTを観に行ったのが29日だったので。
元気に年越しできそうだとか呑気なこと書いてますね。その後来る苦しみも知らずに……。
30日は昼前に東京を出発して広島に帰省し、その足で友人らに会いに町に出ました。
久しぶりに市電に乗ったら、150円だとばかり思っていた運賃が160円になっていて驚きました。150円握り締めてたよ。
この年末はたくさん友人達に会えたので、非常に良い2016年の締めくくりでした。
2017年、スタートがちょっとぐらつきましたが、この連休でほぼ体調も戻りましたので、元気に楽しくやっていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。
皆さんも良い一年になりますように!
追記:スマホからTEXTが見られないとメールを頂いていましたが、すぐにお返事ができずに申し訳ありません。
スマホからでも問題なく見られる仕様にはなっていると思うのですが、試して頂ければありがたいです。
追記2:ツイッターの日常用アカウントを持っていたのですが、ほとんど活用していないこともあり、この1月で削除します。
これまでお付き合い、お相手してくださっていた皆様には、本当にありがとうございました。
告知用アカウントはこれまで通り告知時に使用したいと思います。
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