ばあちゃんはずるい

先週末は、てんやわんやで過ぎました。
いやー楽しかった。疲れたけど楽しかった！

前の記事で話題にした友人Ａの結婚式ですが、大変良い式でした。
前日深夜まで、友人Ｂがスピーチ練習をして原稿を直したりしていたので、私も音読して長さを計ったり、式に持っていくものの準備をしていたりで結局寝たのは明け方でした。なにをしているのだ。
朝一番でチ○コラＢＢロイヤルを求めるていたらく。ありがとう、ありがとうチ○コラＢＢ。

今まで参列してきた披露宴に比べて、断然涙のない式だと思っていたわけですが、
なんということでしょう。
とんでもないのが用意されていた。

新婦のおばあちゃんによる、お色直しエスコート……！

それはないわ。そんなん泣かんなんて無理じゃ。
なまじ、おばあちゃんが司会の案内でゆっくりと友達の手を取りに高砂脇まで行き、友達の目を見て一声かけた瞬間、友達がわっと涙こぼしたんですよ。
後で聞いたら、おばあちゃんが友達の手を取って「綺麗じゃねぇ」と言ったそうです。
今思い出してもこみ上げる。おばあちゃん……。
これに煽られて一気に私の視界もぼやける。振り返り、私の顔を見て「お前…！」と笑う友人Ｂ。
仕方ないじゃろ！これは見逃せ！

あいつ本当になんつーことするんじゃ、とぶつぶつ言いながらも進む披露宴。高砂からこっち見て、「泣いてやんの」という顔をする友人Ａにいらっとする。が、ご飯は大変美味しい。
ポワレ旨し。牛フィレ旨し！
もぐもぐ絶好調で上機嫌の私と反対に、次第に緊張していく友人Ｂ。
旦那側の友人代表挨拶。年齢差10歳の壁は意外とでかい。挨拶スピーチ、こなれ過ぎているのと関西人のノリで会場笑いの渦。
この後にスピーチとかなんの嫌がらせなの……とよろりとする友人Ｂの肩を叩きつつ、あんな風にはできないから、かえってやりやすいよと送り出す。
場が和んでいたから、練習の時よりずっとくだけて柔らかく、親しみやすい良いスピーチだった。……あれ。良いスピーチになった……！

そしてこのスピーチ、後で自分たちもびっくりの流れができた。
最後に、友人Ａが両親への手紙を読むという、「そういう泣ける演出本当に勘弁してくれ」といういつものやつがあったんですよ。
私はもちろん演出者の意図に華麗に乗ってくるくる踊るタイプなんで目が真っ赤になっていたわけですが、一方でＡのスピーチ聞きながら心底びっくりしていました。
友人Ｂがスピーチで、Ａにはこんな素敵なところがあるんですよ、挙げたいくつかの点をどんぴしゃでＡ自身が挙げて、「そういう風に私を育ててくれたのは、お父さんお母さん、おばあちゃん、親戚の皆なんですよ」と結んだからです。
本人のスピーチ内容を友人挨拶が強力に肯定、後押しという、最強の流れ。
なんだこの事前打ち合わせした八百長みたいなシンクロ率……！（八百長言うな）

なんでしょうね。
それ聞きながら、この人と付き合い長いんだなぁとしみじみ思いました。
Ａも披露宴の後でその話になって、あれは凄かったよねと驚いていたので、存分に私たちに感謝すると良いと思います。

事前になにも聞いていなかったのに、突然友人全員から一言ってマイクまわってきた時には頭真っ白になりましたが、「結局招待状貰わずに、今日は勝手にここに来ました」と言えたので良かったです。招待状貰ってたの、直接奪いに行った友人Ｂだけだったなぁ。ひどい（笑）
そんなこんなで、結婚式するわ、と突然電話かかってきてから二カ月。
無事に式も終わってなんだか寂しい気もしますが、楽しませてくれてありがとう。
式、ないならないで構わないと思ってたけど、やっぱりあっても楽しかったね。おめでとうございました。

以下は、一言で「もしやお若い方で～」と下さった方へ！　

↓

いえいえいえ！こかげさんの年齢はとうに超えております！
うあああと訳も分からず恥ずかしい気持ちになりました。おこがましい。
周りも大体こんな状態なので、あまり気にしたことがなかったのですが。
自分のことにだけ責任を持てばいい立場なので、随分気楽に生きているせいかとも思います。
言動が幼いのかもしれませんね（笑）きりっとしなければ！
年を取るというのは、物事の見方が深くなり許容できるものが広がり、その分誰かにやさしくなれるもの、と教えてくれた人がいて、そういう風に言えるよう年を取りたいなと思っています。

思うのは簡単なんですけどね……。
まだまだずっと勉強中です。
いずれ年齢不詳の素敵なマダムとかになりたいと目論んでおります。