少し前に、おすすめ!欄に
さようなら、オレンジ (2013/12/19) 岩城けい |
を載せたのですが、
読書メーターにもちょろっと書きましたが(ブログのリンクカテゴリから飛べます)、
この本を読んだときに、「オレンジ」の効果にうわあああとぞぞ毛が立つくらいなにか興奮しました。
このお話に出てくる二人の女性の生き方、関わり方、人称の使い方の妙、そんなことももちろん心に響いたのですが、
読み終わってもずっと私が気になってしまうのは、
皆が心に思い浮かべた「オレンジ」です。
この本の主人公が見つめた「オレンジ」を想像するとき、その「オレンジ」は、読み手の中にある「オレンジ」で、
決して皆同じ色をしていないだろうなということにひどく興奮してしまって、
自分の中でいつの、どんなオレンジが浮かんだのか、他の人は、自分の人生の中のどの色が浮かんだんだろうとか、
そんなことを考えています。
それが聞きたいがために、誰か読んでええ! と叫びたい。
この女性達の人生を追っているはずなのに、あの瞬間に自分の人生の中も一瞬にしてさらわれた気がした衝撃、
と表現するとうまく伝わるかどうか分からないけれど、この本を通しての「オレンジ」の効果の凄さがずっと胸の奥のところに残っていて、静かにうわあ……と感じている状態。
装丁もインパクトありますよね。
前々回大興奮していた舞台ですが、ブログ読んで行ってきました! とメールやコメントを頂いて、
本当に嬉しかったです。
教えて下さってありがとうございました。
楽しかったですよね。
役者さんが、「今、求められている物語」と仰ったことが残っています。
これはすごく身に沁みて考えてしまうんだけど。
もう少し落ち着いた気持ちでこのお話について考えたいと思っている現在です。
6月にCDが出るので、それまでには今よりは冷静な心持ちになれているはず……だといいな(笑
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