本屋バトン

もしよければ、とメールを頂きましたので、やってみようと思います。
待ち合わせ指定場所が本屋ならば、相手の遅刻がまったく気にならない! 
素晴らしい場所ですよね、本屋さん。

バトン系が苦手な方はスルーしてくださいね。

ではではここから始めます。


1.本屋さんに行ってどんな本を読みますか
ラノベ・時代物・文芸一般の書架をとにかく端から端まで平積み確認。
フェアやってるところは見てみる。書店員さんのPOPは読む。
その後、新書のあたりをうろちょろ。
旅行雑誌のあたりもちょろちょろ。

2.雑誌は買っていますか?
買っていません。
あ、最近小説Wings を買いました(金星特急目当て)

3.最近読んだ本は?
最近ってどこら辺までのことを言うのかな。
とりあえずここ二週間分くらい。

↓新→古
多崎礼さん「夢の上 2」
草川為さん「ガートルードのレシピ 1・2」(文庫版)
ヤマシタトモコさん「HER」
堂場瞬一さん「チーム」
佐藤さとるさん「だれも知らない小さな国」(文庫版)
永野水貴さん「アヴェントの娘 2」

多分このくらい。

4.どんな漫画が好きですか?
どんな漫画! ざっくりとした質問がなんとも難しい!
小説と同じですが、
人と人との関係やつながり、内面が感じられるもの、
こちらがわくわく想像を膨らませてしまうようなもの、が好きです。
漫画ならではのぶっ飛んだ感じやシュールな感じが全面に出てるものも好き。

具体例というとまた難しいな。でも一度は手にとって読んでみて欲しい、と思うのは

TONOさん「チキタ★GuGu」
宮崎駿さん「風の谷のナウシカ」
(全然関係ないですけど、宮崎駿「さん」てなんか凄く違和感あるな。いや、失礼な話なんですけど。「監督・宮崎駿が贈る~」というフレーズに慣れ過ぎている)
田村由美さん「BASARA」

でしょうか。
あ、「この漫画がすごい!」 に勝手に入江亜季さんが入っていると思い込んでいました。
「群青学舎」あの多彩な短編、凄いなぁと思っていたら、
「乱と灰色の世界」で、かっこかわいくて美人でクールな人々が続々と出てきて、魔法が使えて、父ちゃんも兄ちゃんも変身できて、和であり洋であり、こちら側であり向こう側であり、というファンタジックな世界にくらくらしています。続きが楽しみで楽しみで!
そして私は何年でも待つので、一度お母さんが受けていたエステを受けたいのです。

あ、書きすぎた。すみません。興奮している。
勧められればとりあえずなんでも読みます。
でも、あまりグロテスクな描写を含むものは、先に情報が欲しい。
気持ちに一呼吸欲しいから。

5.買って失敗した…おもしろくないから買わなきゃよかったという失敗はありますか?
買わなきゃ良かったとは思わない。
本なら中を一応確認して買うし、面白くなかった、と思ったら自分が自分に合うもの選べなかったんだなーと思うから。
あ、でも、持っている漫画の巻数を忘れていて、二重で買ってしまった時には「失敗した!」と思いました。

6.本(漫画・雑誌を含む)にかけるお金は月に何円くらいですか?
3000円~5000円
あまりにむしゃくしゃしてくると1万円くらい使ってしまい、
翌月は本予算ゼロとかになって、めそめそする。
あとは、どうしても我慢がきかないと、食費を削る(まあしかしこれは結局自分の体に返ってくるのでね……)

7.雑誌や週刊誌はたまってくるとどうしますか?
捨てます。

8.おすすめの本があればおしえてください
これはもう完全に、ブログ横と被っているのですが。
最近のおすすめ

多崎礼さん「夢の上」シリーズ
嬉野君さん「金星特急」シリーズ

おすすめ

三浦しをんさん「風が強く吹いている」
梨木香歩さん「西の魔女が死んだ」
辻村美月さん「スロウハイツの神様」
荻原規子さん「空色勾玉」(勾玉シリーズ全部好きですが!)
菅野雪虫さん「天山の巫女ソニン」
ダニエル・キイスさん「アルジャーノンに花束を」
サン・テグジュペリさん「星の王子様」
トリイ・ヘイデンさん「よその子」

これ書いてるとエンドレスになりますね。
ぱっと今思いついたところまで。
(宮崎駿さんに続き、海外の方に「さん」付けするとますます背中がもぞもぞするな。変に距離が近づきすぎたような。お前の知り合いか! と自分に突っ込みたい。特にサン・テグジュペリ(あ、しっくりくる))

あとはですね、忘れてはいけないあれですよ。
レガロシリーズ!
皆さんとうにご存知だとは思うんですけど、ここはね、面白いですよ。
自分に合う一冊がきっとあると思うので、ぜひ色々手に取ってみてくださいね。

9.これはよくないよって本はありますか?
ないです。

10.本屋さんはどれくらいの頻度でいきますか?
週一回くらい。
金欠の時は近寄らない。つらいつらい。

11.買ったけど読んでいない本ありますか?
ありません。

12.このバトンを5人に
けちけちすんない!
面白そう! と思った皆さんに!

面白かった!
結構考え込んでもしまいましたけど。
本屋さんて、昔から本当にわくわくする場所で、今もそう感じる気持ちが変わらないのは、嬉しいことだなと思います。でも、多分子どもの頃のわくわく感の方が遥かに高かったような気もしますが。
自分で好きな本が買えるようになった分、「一冊だけ」の価値は減ったからでしょうね。
「今日は一冊だけよ」の、一冊をどれにするか。
本当に真剣な時間で、楽しかったし、いつか大きくなったら好きな本全部買ってやるんだと思ってました(でも途中から、「いつか大きくなったら」には「マクドナルド」と「さきイカ」が加わり、特に「さきイカ」の点において、母を嘆かせました)
とりあえず大きくなったけど、好きな本全部は一生買えないだろうということが分かった現在。
というより、そうあって欲しいな。ずっと「読みたい本」が、あって欲しい。

私がはっきりと記憶している、自分だけの意志で手にして買ってもらった本は「クレヨン王国の十二カ月」で、シルバー王妃とユカちゃん、クレヨン達が走っている黄色の装丁を今でもはっきり覚えています。青い鳥文庫ではなくて、ハードカバーの方で。本通りの金正堂の二階で買ってもらった。
背表紙の色の綺麗さだとか、つるつるした紙の感触だとか、本を開いたときの紙の匂いだとか。
ああいう記憶は子どもの頃の方が鮮明。

本屋さんではわくわくの他に衝撃を受けたことも結構あって、
未だに私がよくネタにするのが、「有名な作家は皆死んだ人だと思っていた」です。
(これ、前にも書いたことがある気がするのですが、まあ本屋さんネタとして。
こいつまた書いてると思った方は飛ばしてください(笑))

文豪と呼ばれる人たちは皆、お亡くなりなわけじゃないですか。
国語の教科書に出てくる作家の「享年」の文字などが自然と頭に入り「こういう有名な人たちはもう皆死んだ人なんだな」と子ども心に思っていました。
それで、これはもう、本当に本当に失礼なんですけど、とある有名作家Aさん。
かなり長い間、ご存命だと思いもせずに生きてきました。
けれど、ある日本屋さんの「今月の新刊」棚に積まれた本を眺めてびっくりですよ。
もう、衝撃とかそういう言葉では表せられないくらいのびっくり。

「なんで今月の新刊を、Aさんが出している……!?」

何回思い出しても、自分の頭の悪さによろめきます。
有名な作家が皆亡くなっているならば、毎月毎月出ている新刊は一体誰が書いているのか。
私の中でこれらに対する疑問と矛盾がわずかにも生まれなかったことが、いっそ恐ろしいです。
思い込み、怖い。
それから新刊棚を確認するようになり、ご存命の作家さん達を確認した思い出……。

本屋さんという場所には、ありとあらゆるものが詰まっていて、そこをうろうろするだけでもぐったりしてしまうことがあるというのは、人と会って話をしたり感じたりするのとある意味変わらないからなんだろうなと思います。
あそこに並んでいる本すべてに、最低でも人ひとり分の気持ちが込められているわけですから、おとなしく本の形をして棚に収まっていてくれてよかった、と時々思います。

今日の日記は長すぎますね。皆様ここまで読んでくださってありがとうございます。
お疲れ様でした!

あと、最後にもうひとつだけ。
私が著者の方々を「先生」と呼ばず、「さん」とお呼びすることに深い意味はありません。
強いて言うならば、私がごく個人的に「先生」呼びになんとなく違和感があるので、親しみと尊敬をこめて「さん」とお呼びしています。この「なんとなく」には説明がつけられないので、自分の中で違和感のない呼び方を使いたいと思います。
私自身に対しては、気恥ずかしさと恐れ多い気持ちがわくので、「さん」呼びで全く構いません。
気を遣って下さって本当にありがとうございます。
ただ、面識のない方に「おい、河上!」と突然呼ばれたら、これこれ、と言うと思います。ご了承ください。

コメント

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    金正堂って!(笑)

    すみません、ローカル過ぎてついツッコミを。。
    しかし金正堂さんも今月末だか、近々閉店されるそうで。
    路面店の本屋さんが本当に少なくなって、淋しい限りです。

    子ども時代の読書って、人生を左右しますよね。
    私は自分の原点は家にあった児童文学全集の「あしながおじさん」だと思ってます。
    好きな物語たちのの中には、必ずと言っていいほどどこかにあしながおじさんのエッセンスが入っている気が(笑)。
    そればかりじゃないけど、こたつの中や畳にごろんしてたくさんの本を読んだ記憶は、やっぱり至福のものです。

    つい長くなってすみません。
    今年もしあわせな読書体験ができると良いですね!

  2. SECRET: 0
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    私も多崎さんが「煌夜祭」のときから大好きです!!
    せつなくて、やさしくて、とてもとても強いお話を書かれる方ですよね。
    勾玉シリーズは、小学校の図書室で三国志と守り人シリーズと手垢がつくぐらいしつこく借りた思い出があります。
    因みに私が初めて買ってもらった本は「黒ねこサンゴロウ」でした。
    昨日の晩御飯は覚えてないのに、そういう記憶はいつまで経っても忘れないって面白いですよね。

  3. SECRET: 1
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    ヤマシタトモコさん読んだなら彼女の『バター』も読んでほしい。
    そして金正堂閉店するよっ( p_q)
    青春の象徴のような存在のあの店がなくなる日がくるなんて!
    特に自分の立場だとまた違った意味でもショックだったよぅ。

  4. SECRET: 1
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    朔さんこんにちは。この度は図々しいお願いを聞いて下さって本当にありがとうございました!!詳しく書いてくださったので朔さんのお好みなどがわかって嬉しいし、とても参考になりました。私も本屋さんは大大好きで、時間のある限り何時間でも過ごせるだろうと思うほど居心地の良い場所です。読書傾向は偏り気味で何でも読むという訳ではないんですが。

    おすすめの「天山の巫女ソニン」は以前から気になっていて、他の書き手さんも勧められていたので是非読んでみたいと思います。ハードカバーは高価なので図書館ので。
    あとすごく気になっているのは「夢の上」。家にも積読が色々あるので何とかそれを消化してからにはなりますが。読んでみたいと思います。お願いを聞いてくださった朔さんに感謝です。ありがとうございました!

  5. SECRET: 1
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    まずは、新作おめでとうございます。(ここしばらくこのサイト様に来られていなかったので新作情報を今知りました…)もうすぐ発売なのですね!楽しみにしています!
    サイトリニューアルもとても素敵です。

    トリイ・ヘイデンさんは私も中学生のころに読んだ「シーラという子」の時から好きです!
    一般家庭に生きているとあまり関係を持つことのない人生に衝撃を受けてしまいまして、それ以降中毒患者のように病みつきになってしまいました。
    なかなか知っている人がいないのでここで見つけてしまいテンションが急上昇してしまいました。

    呼び方に違和感のあることはよくありますよね。私はスケート選手の浅田真央さんを「真央ちゃん」ではなく、「浅田選手」と呼びたくなります。「祐ちゃん」も然り。これは河上様とは逆ですね。…「やわらちゃん」は「やわらちゃん」なのですが。

    長々とすみませんでした。あまりにも共感できるバトンだったもので…。

    まだまだ寒い日が続きますが、ご自愛ください。
    新作楽しみにしています!

  6. SECRET: 0
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    かなん様>あはははは。いや、分かる人には分かる、という感じで(笑)閉店の話、聞きました。本当に残念です。昔から随分お世話になったので。
    子ども時代の読書は確かに、自分を形作る軸のひとつになるなと痛感します。本をめくってわくわくするあの記憶は、今思い出してみてもなんとも愛おしいものだなと。
    「あしながおじさん」いいですね! 私は岩波文庫かなにかで読んだ気がします。
    私の原点はやっぱりクレヨン王国かなと思いました。すぐそこに異世界の扉は開いていて、それはちっとも不思議なことなんかじゃないんだよ、とずっと教えられてきたようなものですね。ありがとう!と、叫びたい。
    お互いに、今年も素敵な本に出会えますように!

    ポロ様>「煌夜祭」は人に勧められてから手に取ったのですが、こんなお話を書かれる方がいるんだなと鳥肌が立ちました。私も大好きです。すべてのパズルが組み合わさる時に感じる高揚感溢れる構成や、それぞれの立場や視点からの繊細な心情描写や、人の持っている強さを感じて、毎回感動します。勾玉シリーズも守り人シリーズも、素敵ですよね。
    でも、この両者に小学生の頃に出会えていたなんて、羨ましすぎます!このふたつに出会ったときに、久々に感じたわくわくと逸る気持ちは今でも覚えています。
    本当に。ポロ様の仰るとおり!そんな記憶はどうしたって忘れられないものなんでしょうね。

    黒ニョロ>うん、読んでみる! しかし、そのニュースは本当にかなりショックだった! どんだけお世話になってきたか! もう次に帰ったときにはないんだなぁ。切ないね。

    悠様>こんばんは。いえいえ。面白いバトンもあるもんだなと、楽しく答えました~。
    書いているといつの間にか熱中してしまって、長く長くなってしまい……。自分の読む習慣を振り返る楽しい時間でした。
    「天山の巫女ソニン」は、とても分かりやすくてやさしい文章で、でも大切な要素はなにひとつ逃さずに書かれたお話です。ソニンの成長や心の動きが本当に面白いので、ぜひぜひ。
    積み本ある時って幸せですよね。まだまだ読める~と。
    この度は面白いメールをありがとうございました!
    今年も、お互いに良い本に出会えますように。

    ゆえ様>ありがとうございます。皆様のお陰でまた機会を頂くことができました!もしよければ手に取ってみてくださいね。
    トリイ・ヘイデンさん、凄く好きです。私も「シーラという子」から入って、瞬く間にその世界にのめりこんで、次々に読んでいきました。確かに、衝撃でしたね、あの世界は。
    一時期「シーラという子」がとても有名になったときに、トリイ・ヘイデンさんも日本にいらしてましたよね。テレビに出られていたのを覚えています。
    でも、言われてみればトリイ・ヘイデンさん読んでる、という人に私もあまり会ったことがないな……。今回こうして反応頂けて私も嬉しかったです。
    人の呼び方って、なんだか不思議ですよね。「やわらちゃん」はどうしても「やわらちゃん」になっちゃいますね(笑)
    こちらこそ、長い日記にお付き合い下さってありがとうございました!

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