ここ二ヶ月のうちに、会社の先輩(女性)に
「最近つやつやしてるけどいいことあった?」
と何度か言われて「本当ですか!」と単純に喜んでいたのですが、ぱっと思い当たることがない。
「今週も楽しそうだよね」
と言われて合点がいきました。
なんつーか、あれです。
今週は、12年ぶりに刊行された某文庫を貪り読んでいたんです……。
思い返せば、先輩が声を掛けてきたタイミングは
5月
「ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家」←邦訳化5年待ち
6月
「みおつくし料理帖 残月」←13ヶ月待ち
7月
「丕緒の鳥 十二国記」←12年待ち
大体これらの刊行日と合致しておりました。
ドーパミンもエンドルフィンもがんがん出てるはずです。
仕方がないと思うんですよ。
12年て帯に書かれてるの見たときに、そんなに!? とちょっと愕然としましたけど、
そんなに経っていたんだなと感慨深くもありました。
yomyomで読んでいた落照~だけ、読み終わったときの自分のへこみっぷりを覚えていて
どうしても読み返せていません。
が、表題含む新作二編、地を這いずり天上の人々に翻弄されて生きる市井の人々の、
ただ生きるために生きる必死さや、その内にも希望を求め足掻く強さをずっしりと感じました。
丕緒の鳥は、陽子との場面を何度も何度も読み返してしまう。
あの静謐さは、言葉にはできないより多くのなにかを含んでいるようで、
それを私も一緒に少しでも感じ取りたくて息を潜めてしまう感じが好きです。
静かなのに、なにか充ち満ちている。
そういうものを感じさせてくれるって、ただ溜息しか出ない。
なんか逸れてしまった。
そう、それで、つまり。
結構お手軽に脳内麻薬って出るもんなんだと思った月初でした。
今朝から「海賊と呼ばれた男」を通勤中に読み始めて、久々に電車を乗り過ごしそうになりました。
店主が男前すぎて泣きそう。
帰宅してまず最初に鞄に下巻を放り込みました。
7人の魔女が襲来するとか、待ちきれない。
先月半ばからばたばたしている内に今年が半分終わった! と青ざめていますが、終わってしまったものは仕方がない。残り半分、そろそろ本気出した方がいい。
コメント