7月は本当にもう29日間もあったのだろうかというくらい、途中の記憶がぶっ飛んでいます。
いや、確かに毎日なにかしらして過ごしてきたはずなんですけど。
今回は祖母が亡くなって一連のことに関する日記なので、続きに収めますね。
この春頃から、祖父母が危篤状態に陥ることが何度かあり、
もう駄目かも…!
↓
回復した!
↓
今度こそもう駄目かも…。
↓
ふっかーつ!
↓
さすがに今回は…
↓
回復!
という、笑ってはいけないんだけど、何度目かの報告の頃には
「ば、ばーちゃんもじーちゃんも生命力強すぎ。すごいな」
と家族の間で、妙な笑いまで起きる数ヶ月。
それでも、覚悟をしなきゃいけない時期が近づいてきてるんだなと思いながら過ごし、
先日祖母が眠るようにして息を引き取りました。
95歳という、大往生も大往生。
あの人は生ききったんだという空気が親族一同にあり、穏やかな空気さえ漂って、葬式の準備が一気に始められたわけですが。
田舎の、しかも家で行う葬式。
ありがたいことにこの年になるまで親族の葬式というものに出会ったことがなく、勝手がまるで分からない。
最低限の用意だけして飛び帰ったわけですが、従兄とも「……お香典、孫からいくら包むのが妥当なの? このくらい、ってネットに書いてあったけど本当にこんなもんでいいの?」「俺だって初めてなんだ。分かんねぇよ」「私らも初めてだよ」の会話の応酬。
お供花の存在は知っていたけれど、「かご物」と呼ばれる果物と乾物がぎっしり入ったものも供える習慣は知らず、この辺りの風習なんだと聞いて、物珍しさにまじまじと眺めてしまう。
近所の方々が葬儀のお手伝いでぞくぞくと家を出入りし、
葬儀業者がやって来て、なんだか知らぬ間にあっという間に仏間が飾られていく。
お坊さんがやって来て下さったと思ったら、噂には聞いていたけれど「さんすくみ」に出てくるようなわっかいお坊さんで、話し方も本当に若者で吹きそうになったとか。でも、自分よりも若いお坊さんて迎える側の気持ちとしては楽だなと思いました。気さくに話が聞けるという意味で。
お経唱え始めたら、いきなり田舎の方々が一斉に唱え始めて心の中で「みんな、これ言えるの常識なの!?」て盛大に心の中で突っ込んでしまったり。(よく考えればじいちゃんは、毎日朝晩、お経を仏様に唱えていたのでした)
普段以上に集まった色んな人から道ばたで唐突に「河上さんとこのお孫さん?」と声かけられて、相手が誰かよく分からないままに昔話聞かせてもらったり。
「葬式」という舞台で物語が一本できる、その意味がなんとなく分かった気がした二日間。
やって来る人々も、あのどたばたの中で起こる騒ぎも、すべてが強烈すぎる。
月明かりの冴え冴えとした中でのお通夜に、
澄み切った夏空が広がる中での良いお葬式で、
このどたばたを、おばあちゃんも笑って見てくれてるんじゃないのと言いながら。
とりあえずは、向こうへの道中無事でありますようにと祈る日々。
生前「向こうに行く途中でお腹空いたら戻ってくるわ」とか言っていたので、
今度帰るときには美味しい物持って帰ろうと思います。
まだ本当は、実感があるようでない、そんな感じの日々です。
コメント
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私は年齢の割に親族のお葬式経験が3回もあります(全く嬉しくない経験値ですね)
が、みんな学生時代のことで
お香典やらお葬式の諸々の用意は親がしてくれてた為に
私もわからないこといっぱいです(汗)
でも、お経唱は途中から皆で合唱するものだと思ってたので、逆に朔さんの反応に吃驚しました!
集まった色んな人から唐突にっていうのはありますよね!
「あらー○○ちゃん大きくなってぇ!」
と、いきなり知らない方(向こうは知ってるので、知らない方ではないのでしょうが…)に話しかけられて
「中学2年生になったんです~」
と、とりあえず話を合わせてた学生時代の私…
お葬式や法事では知らない人と、この上記の会話をひたすら繰り返す!と感じた覚えがすんごいあります(笑)
祖父の年代の人たちは兄弟が多いから把握しきれないんですもん!
中には、本当に初めて合う親戚だっていますし!
実感ってなかなかわきませんよね…
お葬式の最中も実感わかなくて、火にかけられる段になってウルッときて
でも、やっぱり実感がわかなくて
そして何度かお墓参りをして、気付けば、いつの間にか居ない事が当たり前になってたりするんですよね…
頭では理解していても、気持ちが追いついていないからなのでしょうが…
お葬式、お疲れ様でした
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すみません!
間違えて2回同じコメントを送信してしまいましたっ!!
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仁水様>こんにちは。そうなんですよ、まったくそういったものに縁がなかったので、お経唱で合唱するということも初めてで、なによりも、その場にいた方々がお経暗記していることに驚いたんですね。あの、独特のリズム含め。
ひえーこれ常識なのか…とかなり驚きました。しかし朝晩お経唱えでもしないと暗記できそうにないですね。
田舎は本当に素性が知れまくっているのが怖いですね。
分からないなりに相づち打つのだけ上手になりました。
親戚一同に至っては本当に知らない方達が多くて、戸惑ったりびっくりしたりの連続でした。
お葬式が済んで、田舎から実家に帰り、実家から自分の家に帰り、日常に戻っていく狭間でふと思い出すと寂しくなるものだなと感じています。
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中学生の時に父方の祖母が亡くなりました。
小学生のころから痴呆が始まり、両親は自営業だったので親戚(私からするとおばさん、祖母からすると娘ですね)の家でみてもらっていました。
車で3時間くらいかかるので、父親は死に目に会えず布団に寝ていた祖母の顔をじっと見つめていたのが印象的でした。
お葬式は私の家でやりました。(家は違いますが同じ敷地内に住んでいたので)
不謹慎ですが、たくさんの人が来るのが珍しくてちょっと楽しかったのを覚えています。
うちのほうでもカゴものはありましたよ。
開店祝いみたいなやつが白黒の飾りで中央に缶詰やお菓子が入っていました。
普段あまり仕出しのお弁当とか食べないので、そういうことがうれしかったのも覚えています。
・・・なんか、おばあちゃんごめんなさい(^▽^;)
3年くらい前に祖母の妹が亡くなり、御葬式に両親と行きました。
棺の中の顔は見れなかったです。
なんか現実を受け止めるのが怖かったというか人の死と言うものを初めてまともに実感した気がしたんです。
祖母の時はまだ子供だったから何も分からずに普通に参列できたんでしょうけど、そのときはなんだかダメでした。。。
順番から行くと自分たちの親が近いことになるのでそうなった場合に、きちんと受け止められるのかまだ現実味がわかないので考えられませんね(>_<)
朔さんのおばあ様のご冥福をお祈りいたします。
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荒川様>返信が大変遅くなりました。申し訳ありません。
私は曾祖父が3歳か4歳の頃に亡くなり、やはり祖父母宅で葬式があった際に、大勢の人がやってきて、皆でお膳を囲んでわいわいしていた記憶がうっすらあります。
普段とは違う雰囲気で、確かに、どこか楽しかったような気がします。
今回は、その時以来のお葬式で、感じ方も受け止め方もまったく違いましたね。
幼少期を経て、ある程度おとなになってからも時間を共有できたことはとてもありがたくて、幸せに思います。
49日も過ぎ、無事にあちらに辿り着いているなと思いつつ。
私も、日々をひとつひとつ過ごしていこうと思います。
9/21付けでコメントをくださった方>勝手ながら、公開すべき内容ではないと判断し、削除いたしました。ご了承下さい。