天国へ行かせて

シスター・アクト観ました!
本当はTHE ICEも観ているはずだったんですが、仕事が終わらなかったので断念。
話を聞くと本当に楽しいアイスショーだったみたいで、ついでに大阪公演はサプライズゲストも登場したとかで、
めっちゃ羨ましい! と思いつつ。
来年は観に行けるように頑張ろうと決意を新たにしました。
今年は公式動画をガン見します。
しかしグレイシー・ゴールドちゃん、リアルディズニーキャラみたいだな。

そんなわけで、シスター・アクトには勝手に二倍分の期待をかけて観に行ったわけですが。
これがもう、文句なしに楽しい舞台でした。
愛人が部下を殺す現場を見てしまった売れない歌手のデロリスが、教会にシスターとして身を隠す。
そこの聖歌隊の指揮を任されるようになり、彼女の人生が少しずつ変わっていくというお話。
映画版も大好きだったんですが、舞台版は舞台からダイレクトに伝わってくる歌の迫力とエネルギーにすべてを持って行かれる感じ。
自分もその空間で当事者になっていく感じがすごく気持ちの良い舞台。
役者さんも、映画版のイメージと合わせてある部分もあって、すごくしっくりきてたし、
なにより見習いシスターのメアリーロバートの歌声。
ああいう声を聞くと、神様があの人に贈ってくれたものなんだなとしみじみ思うくらい、
真っ直ぐで、透明なんだけど、芯があって力強くて、自分の未来が見えないでいたメアリーロバートが徐々に自分の夢や未来、意志を見出していく場面での声の力と伸びやかさに泣けた。
デロリスはWキャストで、私は瀬名さんの回を観劇したんですが、
勝ち気でいい姐さん、て感じのツンデレデロリスが可愛かったな。
森久美子さんのデロリスはどうだったんだろう。
声を重ねて皆と歌っている時が最高に幸せ、と言うデロリスが、ひどい歌声を響かせる聖歌隊に歌い方を教えていく場面。
あれ、本当にわくわくするな。
不協和音で「言葉にできない」ほどだった歌声が、力を持って、周囲の音と融和して、はもって、幾筋もの支流が集い次第に太く大きな川になり、旋律となって流れ出す瞬間にびりびりきた。
くるくる、って分かってても鳥肌が立つくらい嬉しくて、幸せな気持ちになる瞬間。
シスターたちの表情が変わって、声に命が吹き込まれて、光が皆を包んで、皆から光が溢れる。
それ、目の前で観てるからね。観られるんだからね。
この時ほとんど寝てない状態で舞台行ってたせいかいつもの三倍くらいは感情が無防備になってたみたいで、
前半のこの場面で既にぼろ泣き。
綺麗なもの見ると泣けるじゃないですか。あれだよ。本当に光に満ちて綺麗で力強いものがあるなあああうわああああきれいいいいいすごいいいいわたしもいれてえええええ。
みたいな感じでたぶん泣いてた。自分でもなんであんなに泣けたのかよく分からない。

デロリスとシスターたちの間ではぐくまれていく友情はとてもあたたか。
絶対に自分の場所ではないと思っていた教会の中に、自分の居場所を見つけていくデロリス。
最後に、デロリスは愛人に見つかってしまうんだけど、皆がデロリスを助けようと動く。
絶体絶命、もうやられてしまう! のその時に、デロリスの幼馴染である警官エディが間に合うんだけど。

この後にある、教会の院長とデロリスとのやりとりがすごく素敵。

院長  「あなたはいつか、これが神の御業だと知るでしょう」
デロリス「あなたはいつか、これが人と人との繋がりだと知るでしょう」
院長  「あなたはいつか、これがその両方だということを知るでしょう」

教会は聖域、教会の外は地獄です、という考えの元教会を守ってきた院長とは意見が合わなくて喧嘩ばかり。
この院長は規律と戒律に守られた、自身の完璧な聖域を乱し、シスターたちに野蛮な音楽を教えるデロリスが小憎らしくて仕方がない。
デロリスの聖歌隊のお陰で教会に参拝者が増え、寄付金が集まり、教会が売られるのを阻止することさえできても、
早く出て行って欲しいと願っている。
ついにデロリスの居場所が見つかり、彼女が教会から出ていくことも嬉しくて仕方がなかったはずなのに、
シスターたちの意識が変わり、教会の空気が変わり、少しずつ院長自身のなにかも変わっていたのかもしれない。

その結果が、
人と人の繋がりが起こす奇跡のようななにかは、神様が起こす奇跡と同じなんだという、
あの言葉なのかなと思ったら、あの二人の声の優しさとあいまって体中に沁みわたって、
それこそ、
「え、なんなの? あなたたちは神様なの?」
みたいな敬虔な気持ちにたぶんなった。敬虔な気持ちって、ああいう気持ちのこと言うんだよ、きっと。

だかだか一気に書きたいことだけ書いてしまったけど、
悪役であるデロリスの愛人カーティスも、その部下三人組も愛すべきキャラクターたちで、馬鹿で憎めない。
藤岡くんのソロ聞きたいなーと思っていたら後半すぐに三人のソロがあってテンションあがりました。
可愛いなー本当に。声が綺麗。三人でいつもわちゃわちゃしてるのも見てて楽しい。
デロリスに恋をしている幼馴染警官、汗っかきエディは声がめちゃいいので(石井さん)、本当に普通にかっこいい。
あんた十分にヒーローだよ! 最後の最後までトラボルタポーズが決まってらっしゃいました。
シスターの皆さんはとにかく、歌が始まると目が足りない。あっちでもこっちでも色んな動きしてるから全部見たい。
これ映像化しないのかな。
初見だったけど、カーテンコールではえらい盛り上がりで、とりあえず「踊りましょう!」の声に合わせて踊れるだけ踊ってきた。楽しかったー!!! 手も叩きすぎて痛かったけど、悔いなし!!!

実を言うと、このチケットを取るときにめっちゃ寝ぼけて別日のチケット買ってしまって、
急遽友達に行ってもらったんですが、とても喜んでもらえた。
映画未見で心配だったみたいだけど、ちっとも問題なく最初から最後まで楽しく観られて、
元気貰えた~と言っていたので、本当に皆楽しめる舞台なんじゃないかと思います。
もう少し余裕があればもっと観に行きたかったな。
再演してくれたらいいな。
今度はすっきりした頭で観に行く。

仕事で久しぶりにかなり落ち込んでいたんだけど、
これ観てたら色々諦めもついたし、腹も括れてきたのでした。
くよくよしてもやっちまったもんはもう取り返しがつかない。
反省して前向いて取り戻していくしかないな。

今月は今週末についに澪つくし料理帖の最終巻が出るので、それに向けて体調を万全に整えたいと思います。
天の梯を私は登る……! 
こちらの世界に戻ってこられるか心配だけど、
秋には上橋さんの新刊が出るらしいので、きちんと戻ってこなければ。

そしてるろうに剣心見てきました。京都大火編。
これは別の意味でどきどきして楽しかった!
脇役の方々の配役が本当にそれっぽい方たちで妙に感動してしまう。
今見終わったばかりで興奮してるので、少し落ち着こう。
来月が楽しみすぎる。
蒼紫様かっっこいいいい! てなってましたが、翁様にすっころびました。
江口斎藤さんはなんか今回、色気がましましになっていらっしゃったような。
いちいちぞくぞくしますわ。画面が正視できない。
駄目だ落ち着かなければ。脳内麻薬が止まらないことは確かです。
各所で興奮してどきどきしてすっごい疲れました(笑

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