ほんまに一瞬で往ぬられましたね…。
年末、グランメゾン東京のスペシャルドラマを見て、この1月は遡りでドラマを見直し、映画も観に行ってきました。
グランメゾンパリ
夢を叶えるために足掻く人々が、真っ直ぐに夢を掴みに行く気持ちの良い映画でした。
一度は挫折したパリで再び三ツ星をとるために奮闘する尾花夏樹(そもそもこの「尾花夏樹」という名前が綺麗すぎません?)が、自分がどうしてフランス料理をやろうと思ったのか、原点に返る描写がとても素敵。
尾花夏樹自身の努力と諦めない力はもちろん、彼をとりまく人々も同じ夢を目指すために、同じだけの熱量かそれ以上の熱量で、諦めない努力を続けていく。
良い食材を手に入れるために泥臭く走り回り、何度も悔しい思いをして、それでも美味しいものを、必ず三ツ星をと創作された料理たちは、そんな背景など微塵も感じさせずただただ美しく、わくわくする。
フードコーディネーターのリンダさんの料理への批評や感想の豊かさに更に味への想像が掻き立てられて、観終わった後に、お腹空いたーーーー!となりました。
三ツ星を目指す彼らの物語も面白かったですけど、親子二代、三ツ星を取得し続ける努力を続けている二代目のシェフの話も心に残った。
ひとりの力で成し遂げられないなら、皆の力で成し遂げたらいいじゃない、という物語の流れがとてもとても好きでした。
いつか、料理監修されたKeiさんのお店で食事をしてみたいものです。
観たい映画が色々あったはずなのに、いつの間にか上映終わってしまってつらい。
本は、「銀河の図書室」を読み終わったばかりなんですが、高校生時代の人間関係と感情の瑞々しさにやられました。単純に瑞々しさと言ってしまってはいけないのでしょうが、これは、瑞々しいとしか言えない。
そしてラストが清々しいんです。
「ほんとうの幸い」とはなんなのか。大人になってもよく分からないまま、それでも作中の彼らのように「善きこと」を恐れず行える自分でありたいなと、頁を閉じました。
作中に出てきた宮沢賢治さんの作品も読みたいなと思っているところです。
「銀河鉄道の夜」、子供の頃確かに読んで、アニメも見たはずなのに、結局あまり覚えていないんですよね。
「注文の多い料理店」や「セロ弾きのゴーシュ」のほかに一番覚えているのは「よだかの星」。
とても悲しいのに、よだかが美しい星になる描写が子供心に印象的で、忘れられないお話。
今年は1ヶ月に最低でも1冊は本を読み、1本は映画を観たいと密かに目標を立てています。
1月が往ぬりました

コメント